膠原病の検査の数値とは?

スポンサーリンク

ここでは、「膠原病の検査の数値」
についてお話します。

 

膠原病の疑いがあると言われた場合、
病院で検査を受けますよね。

 

膠原病は、発症してから
診断されるまで時間がかかるものです。

 

実際どのような検査をして、
どのような数値が出ると膠原病と

 

診断されるのか
分からないのではないでしょうか?

 

検査を受けても、自分の数値が
どうであるか結果が出るまで
不安が大きいはずです。

 

そこで今回は、膠原病の検査の
数値について紹介します。

 

膠原病の検査

 

膠原病の初期症状の1つとして、
風邪に似た症状があります。

 

いつもの風邪よりも長引く、
症状が1ヶ月以上続く場合は、
専門の医師に診察してもらうことが大切です。

 

膠原病の疑いが出てきた場合、
正しい診断が出来るように検査を行います。

 

検査としては、

 

1. 血液検査

 

膠原病は、自己免疫疾患
という特徴があります。

 

そのため、最初に血液検査で赤血球、
白血球、血小板の数を調べるのです。

 

また、CPRと呼ばれる炎症反応の
強さを示すC反応性蛋白の値も調べます。

 

2. 尿検査

 

尿検査では、尿蛋白や糖分、
潜血などの異常がないかを調べます。

 

肝機能、すい臓などに異常があると、
尿にこれらのものが
含まれるようになるのです。

 

しかし、血液検査や尿検査だけでは
膠原病と断定はできません。

 

1や2の検査で異常が認められた時は、
以下のようなさらに詳しい検査を
行うと判断されることがあります。

 

3.抗核抗体検査

 

「抗核抗体」とは、自己抗体と
呼ばれている自分自身が
持っている抗体の1つです。

 

この抗体は、自分の細胞を
攻撃してしまいます。

 

蛍光染色法という方法を用いて
検出することが多いです。

 

4.リウマトイド因子検査

 

「リウマトイド因子」とは、
自己抗体の1つで関節リウマチ患者の
約8割が陽性になるものです。

 

この抗体もまた、自分の細胞核を
攻撃してしまう自己抗体です。

 

5.X線検査(レントゲン)

 

膠原病の場合、複数の臓器に
炎症が起こります。

 

そのため、X線検査によって異常が
ないか調べることが可能となるのです。

 

6.超音波検査

 

超音波検査は、心臓を
調べる時に使われる検査方法です。

 

身体に負担が少ないのが特徴です。

 

超音波の性質として、骨のように
硬いものは貫通できず、

 

更に気体があると超音波が
弱くなるので肺の撮影にはむきません。

 

しかし、腎臓などの腹部臓器の
撮影には適しています。

 

7.生検

 

生検(せいけん)は、
患部(特に湿疹している部分の皮膚)の

 

一部を採取して、その細胞を
顕微鏡で調べる検査です。

 

このような検査を行うのです。

 

膠原病の血液検査の数値

 

膠原病の疑いがある場合に、
まず血液検査を行います。

 

この血液検査で調べた項目の数値により、
膠原病をある程度は特定できるのです。

 

具体的には、

 

・赤血球の数

 

…体内に長期的に炎症があると、
炎症を抑えるために闘います。

 

そのため、赤血球の数が
不足してしまうのです。

 

膠原病の症状の1つには、
赤血球が低下して起こる貧血があります。

スポンサーリンク

赤血球数が基準よりも
低い場合には、膠原病の
可能性があるのです。

 

・白血球の数

 

…白血球は免疫機能の主成分です。

 

体内に入ってくる最近や
ウイルスと闘う役目をもっています。

 

そのため、身体に炎症があると
白血球の数値は高くなります。

 

また、基準値よりも白血球の数値が
少ない場合には、体内の免疫機能に
問題がある可能性があるのです。

 

全身性エリテマトーデスや
関節リウマチなどの病気の
可能性がある場合、

 

白血球数が4000以下
となるのが特徴です。

 

・血小板の数

 

…血小板は、出血を止める
働きをする成分です。

 

体内に何か病気はあることで、
その数値は影響をうけます。

 

全身性エリテマトーデスを
発症した場合、その数値は少なくなります。

 

・CPRの値

 

…C反応性蛋白とも呼ばれるCPRは、
炎症がある時にあらわれる物質です。

 

脱水症状や細菌・ウイルス感染
した場合に現れます。

 

膠原病を患っている場合は、
このCPRの値が高くなります。

 

CPRの正常値は0.5mg/dl以下ですが、
関節リウマチでは5.0以上となります。

 

また、血沈も50mm/時間以上と
早くなる事が多いです。

 

しかし例外として、
全身性エリテマトーデスの場合には

 

数値に大きな上昇はみられないので
注意が必要です。

 

・自己抗体の有無

 

…本来外からやってくる敵を
攻撃するのが免疫機能です。

 

しかし、自己免疫機能疾患である
膠原病の場合には、この免疫機能が

 

自分の細胞や組織を
攻撃するようになってしまうのです。

 

この自分を攻撃する抗体を
「自己抗体」と呼び、

 

これは自己免疫機能疾患が
なければ存在しない物質なのです。

 

そのため、自己免の疫の有無や種類が、
膠原病の診断材料となるのです。

 

膠原病の検査では、
自己免疫の中でも抗核抗体の
数値を調べます。

 

この抗核抗体の数値が40の場合は、
40倍ということになり
「陽性」となります。

 

しかし、40倍で陽性だから
といって必ずしも膠原病と
いうわけではありません。

 

膠原病と診断される場合は、
大抵640倍や1280倍という
高値を示す事が多いです。

 

検査にかかる期間

 

膠原病の検査にかかる期間としては、

 

膠原病 検査 入院
でもお話したように、
それぞれに違います。

 

というのは、症状の重さや症状の
出ている箇所によって調べる
項目も変わって来るからです。

 

症状が重いなどの場合には、
検査入院をして調べる必要があります。

 

入院は、程度にもよりますが
1週間〜数ヶ月かかることもあります。

 

血液検査だけでも、
調べる項目によって変わってきます。

 

白血球や赤血球、血小板の検査や
CPRの検査だけであれば、
当日に結果が分かる場合も多いです。

 

ただし自己抗体の検査を行う場合は、
結果が出るまでに1週間程度かかります。

 

このように、検査の数値によって
膠原病の可能性を探っていくのです。

 

しかし、この検査の数値だけで
膠原病と診断されるわけではありません。

 

疑いがある場合は、
より詳しい検査を行い診断していくのです。

 

医師でも診断を下すのは難しい、膠原病。

 

おかしいと感じることがあるのなら、
早めに検査をするようにしてくださいね!

スポンサーリンク