膠原病とは遺伝が原因なの？
ここでは、「膠原病とは遺伝が原因なのか」
についてお話します。
膠原病とは、免疫に異常を
起こす疾患の総称です。
難病とされていて、
今現在も原因不明の
病気とされています。
そんな膠原病は、
遺伝するのかどうか
気になるところではないでしょうか？
親族で膠原病を発症した人が
いる場合は、遺伝するのでしょうか？
そこで今回は、膠原病とは
遺伝が原因なのかについて紹介します。
遺伝とは
遺伝とは、特定の遺伝情報が
親から子へ伝わることです。
特定の遺伝子に異常が起こった場合、
それが親から子に伝わって
同じように異常を起こす
場合があるのです。
血友病という病気がその例です。
この病気では、ある種の凝固因子を
作る遺伝子に突然変異が起き、
正常な凝固因子を作る事が
できなくなります。
その結果、出血しやすくなるのです。
この遺伝子の異常は親から子へ
引き継がれるため、親が血友病だと
子供も血友病となるのです。
ただし、この染色体は女性を
規定しているＸ染色体の
すぐ近くにあるので、
Ｘ染色体とともに伝わります。
そのため、
「伴性劣性遺伝」
という遺伝形式となるのです。
膠原病と遺伝子の関係
膠原病は、１つだけの遺伝子の
異常で起こるわけではない、
ということが分かっています。
しかし、いくつの遺伝子が
膠原病の病因に関わっている
かについては、
分かっていないのが現状です。
膠原病に遺伝が関わっている
証拠としてはいくつかあります。
その１つとして、家族内に膠原病を
患う人が複数みられるという
点が挙げられます。
例えば家庭内に
シェーグレン症候群や筋炎の患者が
いた場合、同じ家庭内に同じ
疾患の患者が多発する事があるのです。
また、稀に母親もその子供も
関節リウマチになった、
という場合もあります。
ただし、双生児の場合に片方が
膠原病にかかったからといって、
必ずもう片方も膠原病を
発病するというわけではありません。
このことから、膠原病の原因は
遺伝によるものだけでは
無いと分かるのです。
膠原病の遺伝
実は膠原病自体が遺伝する確率は、
ほとんど無いといわれています。
しかし、
「膠原病になりやすい」
体質は遺伝します。
そのため、両親や兄弟などの親族に
膠原病を発症した方がいた場合は
注意が必要なのです。
遺伝の影響を対策することは
できないので、特に対処法はありません。
しかし、もし膠原病の初期症状が現われて、
親族に膠原病患者がいる場合は、
発症している可能性が高いです。
すぐに病院を受診し、
検査を行うようにしてくださいね！
このように、膠原病はほとんどの場合
遺伝が原因ではない病気なのです。
しかし、
「膠原病になりやすい体質」
が遺伝するので、
親族内で多発する可能性が高くなるのです。
もし親族に膠原病患者がいる場合は、
初期症状と感じる症状が出たら
すぐに検査をするようにしましょうね。