抜け毛で女性は膠原病が原因なの？
ここでは、「抜け毛で女性は膠原病が原因なのか」
についてお話します。
膠原病の一つの症状として大量の
抜け毛がみられることを
ご存知でしょうか。
女性の抜け毛は、出産後の
抜け毛が良く知られていますが、
発症に女性の比率が高い膠原病の
特徴として、
抜け毛があげられるのです。
「膠原病 20代 女性」でご紹介した、
２０代の女性に多く発症する
膠原病として知られている
全身性エリテマトーデスは、
脱毛症状が多く見られる
疾患としても知られています。
しかし、毎日髪の毛は抜けるし、
抜け毛が多いというのはどういうことか、
実際にはよく分からない
という声をよく聞きます。
そこでまず、通常の抜け毛と膠原病の
可能性が考えられる危険な
抜け毛についてご紹介します。
通常の抜け毛
毛が抜ける場面というと、
洗髪やヘアケアでの髪をとかした時
と思われがちですが、
何もしなくても髪の毛は
自然と抜け落ちるものです。
日本人の場合、１日の抜け毛は、
平均で５０〜１００本程度だと言われています。
髪の毛が長いと抜け毛は多くなる
傾向にあり、短いと少なくなります。
また、長い髪の毛だと抜けた時の
印象で、多く感じることもあります。
危険な抜け毛
通常の抜け毛と異なる危険な抜け毛は、
以下のような特徴がみられる場合です。
・洗髪や溶かした際の抜け毛の
量がいつも以上に多い
・ぱっと見て分かる位に髪の毛全体の
ふくらみが少なくなり量が減った
・朝起きて、枕を見たら大量の抜け毛があった
・抜け毛の後の頭皮が円形状になった、
または抜け毛とともに頭皮の一部が抜けた
また、抜けた髪の毛の状態も
確認してみましょう。
自然な抜け毛は毛の太さが
全体的に均一で、毛根が丸みを帯びています。
一方、異常な抜け毛は毛が
短くて細かったり、
毛根の形がいびつだったり、
毛根のふくらみが全く見られない、
というような特徴があります。
このような症状がみられた場合には、
ストレスがあったから、体調が悪いから、
などと自己判断をせずに、
早めに医療機関を
受診することをおすすめします。
脱毛症の原因は人それぞれですが、
膠原病の可能性もあります。
では、膠原病の抜け毛とは
どういうメカニズムで
起きるのでしょうか？
ご紹介します。
膠原病と抜け毛の関係
膠原病の中でも、
全身性エリテマトーデスで
抜け毛の症状がよくみられます。
自己免疫機能の異常により、
頭皮に炎症がおきることで
抜け毛につながることがあります。
また、ホルモンバランスの異常や
代謝異常により、髪の毛の先まで
栄養が行き届かず、
髪の毛が細く弱くなることで
抜け毛が増えることもあります。
膠原病の初期症状と思われる、
発熱や倦怠感、関節の痛みなどとともに
今までにないような大量の
抜け毛があった場合には、
膠原病の可能性がありますので、
早めに内科を受診しましょう。