膠原病の血液検査で白血球の数はどうなるの?

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ここでは、「膠原病の血液検査で白血球の数はどうなるのか」
についてお話します。

 

いつもの風邪が、中々治らない、
1ヶ月以上長引いている…。

 

このような場合、病院で診察を受けると

 

「膠原病の疑いがある」

 

と告げられるかもしれません。

 

膠原病を疑われた時、
まず血液検査を行います。

 

しかし、実際血液検査では
どの様な事を調べるか知っていますか?

 

血液検査をしても具体的な数値が
分からないので、検査結果が
出るまでは不安かもしれません。

 

そこで今回は、膠原病の血液検査と
白血球について紹介します。

 

膠原病の検査

 

膠原病の疑いがある場合、正しい診断が
出来るように検査を行います。

 

検査の内容としては、

 

・血液検査
・尿検査

 

・抗核抗体検査
・リウマトイド因子検査

 

・X線検査(レントゲン)
・超音波検査

 

・生検

 

などが挙げられます。

 

これらの検査結果を総合的に判断して、
医師が膠原病であるか
どうかを診断するのです。

 

検査結果が厚生労働省が定めている
基準に達しない場合は、

 

「膠原病」

 

と診断は下せません。

 

この基準値は、過去に膠原病で
あった人の数値から出されたものです。

 

しかし、病気というものは
人それぞれ症状が異なるものなので、

 

基準に満たなくてもほぼ間違いなく

 

「膠原病である」

 

という場合もあるのです。

 

そのような場合は、

 

「膠原病の疑い」

 

という診断が出ることになります。

 

ただし、一口に

 

「膠原病の疑い」

 

と言っても、状況としては
複数のことが考えられています。

 

そのため、膠原病とみて
間違いない場合でも、
基準値に達していない

 

症状が軽い場合と、症状が酷似している
違う病気の可能性が考えられるのです。

 

膠原病の血液検査

 

膠原病の可能性を探るために、
まず血液検査が行われます。

 

膠原病 血液検査 項目

 

でもお話したように、
この血液検査では、

 

・赤血球数

 

・白血球数

 

・血小板

 

・自己抗体の有無

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・CPR値

 

などが調べられます。

 

中でも自己抗体は、健康な人の
血液からは検出されないものです。

 

本来身体に進入した外敵を
攻撃するはずの抗体が、

 

自分自身の細胞を攻撃してしまう
抗体を自己抗体と呼ぶのです。

 

膠原病は自己免疫疾患のため、
発症している場合は
自己抗体が作られてしまうのです。

 

この抗体の種類を調べることで、
病気の種類や対策方法を詳しく
知る事ができるとされています。

 

膠原病を探る上で、
特に重要視される検査項目なのです。

 

また、CPR値とは体内が攻撃されたり、
破壊されたり、炎症を起こしたりしている
場合に作られる成分です。

 

主に炎症の発生があるか
どうかの確認や、進行具合を
確認するのに便利な項目とされています。

 

膠原病の場合はこの値が
高い数値を示します。

 

ただし全身エリテマトーデスの
場合は大きく上昇しないので注意が必要です。

 

膠原病と白血球

 

白血球は、外から進入する細菌や
ウイルスを撃退するために欠かせない、
免疫機能にとって重要な成分です。

 

体内で炎症が強く起こっている時は、
白血球の数は多くなります。

 

一方で白血球の数が少ない場合は、
免疫機能に異常があることを示しています。

 

健康な人の白血球の目安は、
1立方ミリメートル当たり
4千〜9千個です。

 

約3500個以下となると、
白血球減少症と呼ばれます。

 

白血球の減少は、
膠原病によって起こります。

 

膠原病の代表的な疾患としては、

 

・全身性エリテマトーデス
・強皮症
・シェーグレン症候群

 

などが挙げられます。

 

一方で、同じ膠原病でも

 

・関節リウマチ
・多発性筋炎
・血管炎症候群
・ベーチェット病

 

などでは、白血球が増加します。

 

ステロイド剤を用いて治療をすれば、
通常すぐに白血球の数は回復します。

 

ただし、副作用の問題があるので、
極端な例を除いては
治療をしないことが多いです。

 

このように、膠原病の血液検査での
白血球の数値で様々な事が分かるのです。

 

白血球が減少、増加することで
疑われる膠原病の疾患も違うのです。

 

血液検査を受ける際には、
これらのことを参考に
してみるのもよいかもしれませんね。

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