膠原病の血液検査の項目とは?

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ここでは、「膠原病の血液検査の項目」
についてお話します。

 

膠原病は、リウマチ性疾患、
自己免疫疾患、結合組織疾患の
3つが重なった疾患をさします。

 

様々な症状が現われるため、
初期の段階では特定が難しい
とされている病気です。

 

また、難病とされている疾患なので、
診断や治療も難しいとされています。

 

そんな膠原病の疑いがある場合、
まずは血液検査をおこないます。

 

しかし、血液検査ではどの様な事を
調べるのか気になるのではないでしょうか。

 

そこで今回は、膠原病の
血液検査の項目について紹介します。

 

・血液検査項目1.赤血球数

 

赤血球とは、血液の主成分です。

 

肺から取り込んだ酸素を全身に運び、
不要になった二酸化炭素を
運び出すために必要となる成分なのです。

 

炎症が長期間続いている場合には、
赤血球が少なくなってしまいます。

 

そのため、貧血
の原因となることがあるのです。

 

膠原病の場合も、全身のどこかに
炎症が起こる疾患なので、

 

赤血球の値は基準よりも
低くなる事があります。

 

・血液検査項目2.白血球数

 

白血球は、外から進入するウイルスや
細菌を攻撃するために欠かせない、
免疫機能にとって重要な成分です。

 

白血球の数が多い場合は、
体内のどこかで炎症が
発症している可能性があります。

 

そのため、ウイルスなどの
感染症では白血球の数が多くなります。

 

逆に白血球の数が少ない場合は、
免疫機能にトラブルが
発生していると考えられます。

 

膠原病も免疫機能の異常を伴うので、
白血球の数が少なくなる事もあります。

 

・血液検査項目3.血小板数

 

血小板は、外傷があった時に
出血を止める働きをする成分です。

 

病気の影響を受けて、
その数が増減することが分かっています。

 

膠原病の疾患でも、
血小板の数は増減します。

 

・血液検査項目4.CPR値

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CPRとは、

 

「C反応性たんぱく」

 

の量を示す値です。

 

体内が攻撃されたり、破壊されたり、
炎症を発生させたりしている
場合に作られる成分です。

 

この数値は、主に炎症の発生が
あるかどうかの確認や、

 

どの程度進行しているかの
確認に便利な項目とされています。

 

膠原病の場合は、
この値が高い数値を示します。

 

ただし、全身性エリテマトーデスの場合には、
大きく上昇しないので注意が必要です。

 

・血液検査項目5.自己抗体

 

膠原病は自己免疫疾患であるため、
発症している場合は自分自身の

 

細胞を攻撃してしまう
抗体が作られています。

 

この抗体のことを、自己抗体と呼びます。

 

自己抗体は、自然に存在するものではなく、
健康な人にはありません。

 

また、攻撃している対象によって、
違う抗体が検出されることもあります。

 

自己抗体の有無や種類を調べる事で、
病気の種類や対策方法を詳しく
知る事が出来るとされているのです。

 

膠原病を探るうえで、
この項目は特に重要視されています。

 

このように、膠原病の
血液検査では様々な項目を
検査するのです。

 

特に自己抗体は、免疫異常が
なければ存在しない抗体です。

 

膠原病を診断するのにとても
重要な判断材料となるのです。

 

膠原病を疑った時は、
しっかり血液検査を受けて
診断を待つようにしましょうね。

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