膠原病の血液検査でcrpとは?

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ここでは、「膠原病の血液検査でcrp」についてお話します。

 

膠原病は、病気発見のプロであっても
発見が難しいとされている病気です。

 

リウマチ性疾患と自己免疫疾患、
結合組織疾患の3つが重なって

 

起こる病気が膠原病といい、
いくつもの疾患を総称した病気のためです。

 

そのため、初期症状から特定に至るまでには、
時間がかかってしまうことが多いのです。

 

一方で、血液検査で調べることによって
ある程度特定することができるようになりました。

 

そこで今回は、膠原病の血液検査で調べる項目と、
項目のなかのCRPとはどんなものなのかを紹介します。

 

血液検査で調べる項目

 

膠原病を疑う時に行う血液検査では、

 

1. 赤血球の数
2. 白血球の数
3. 血小板の数

 

4. CRPの値
5. 自己抗体

 

の5点を調べます。

 

CRPとは

 

体内で炎症が起こると、炎症反応物質が増加します。

 

この炎症反応物質の代表が、
CRPと呼ばれる物質です。

 

CRPは肝臓で作られる物質で、
正常値は0.5mg/dl以下。

 

膠原病の中では特に、関節リウマチの場合に、
CRPが高値(5.0以上)を示すことが多いです。

 

全身性エリテマトーデスの場合のみ、
数値は高くならないので注意が必要です。

 

また、多発性筋炎やペーチェット病、
血管炎症候群などの活動期では「陽性」となります。

 

しかし、その他の強皮症やシェーグレン症候群、
MCDTなどでは、通常の「陰性」を示します。

 

その他の検査項目

 

CRPmp値以外の検査項目でも、
さまざまなことが分かります。

 

1.赤血球の数

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血液の主成分である赤血球は、
体内に長期的に炎症があると、
炎症を抑えるために闘います。

 

そのため、赤血球の数は減少するのです。

 

また、減少することで、
貧血の状態になります。

 

膠原病の症状の1つにも、
この赤血球数の低下による貧血が
あげられるので、判断の材料となります。

 

2.白血球の数

 

免疫機能の主成分である白血球は、
体内に入ってくる細菌やウイルスと闘う働きをしています。

 

そのため、体内に炎症がある場合は
その数値が高くなるのです。

 

逆に標準値よりも白血球の数が少ないときは、
体内の免疫機能に問題がある可能性があります。

 

白血球の数が少ない場合、
膠原病の1つである全身エステマトーデスや
関節リウマチの疑いがあるのです。

 

3.血小板の数

 

出血を止める働きをする成分である血小板は、
体内に何かの病気があることでその数値は影響をうけます。

 

膠原病の1つ、全身エステマトーデスを
発症した場合に、その数は少なくなります。

 

5.自己抗体

 

本来外からやってきた敵を攻撃する免疫機能ですが、
免疫機能疾患である膠原病にかかると、

 

この免疫機能が自分の細胞を
攻撃してしまうようになってしまいます。

 

この自分を攻撃する抗体を「自己抗体」と呼び、
免疫機能疾患がなければ存在しない物質なのです。

 

そのため、血液の中にこの自己抗体が
あるか無いかを検査することで、
診断の材料となるのです。

 

このように、膠原病の疑いがある時には、
血液検査によって様々なことを調べます。

 

中でもCRPという値は、
炎症反応をみるのに大切な数値となっています。

 

また、膠原病の検査はさらに症状を把握するために、
血液検査の他にもさまざまな検査を行います。

 

血液検査の結果だけでは診断はできませんが、
参考にはなるので覚えておくと良いでしょう。

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