膠原病の原因は遺伝なの?

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ここでは、「膠原病の原因は遺伝なのか」
についてお話します。

 

膠原病は自己免疫機能に異常が起き、
さまざまな症状があらわれ、

 

その症状があらわれる場所や
病態から分類される、
いくつかの疾患の総称です。

 

自己免疫機能は、本来であれば
自分の身体を細菌やウイルスといった
外界の敵から守るための機能です。

 

しかし、その免疫機能の異常によって、
自分の身体の組織を異物ととらえ、

 

攻撃してしまうので、内臓や関節などを
壊してしまう疾患が膠原病です。

 

しかし、こうした症状の出る仕組みが
分かっても、その原因が
分からないのが現状です。

 

原因不明のため、根本的な治療ができず、
まだ研究途上の疾患です。

 

しかし、最近では医療技術の進歩とともに、
研究も活発に行われており、

 

膠原病の発病には何らかのきっかけ
のようなものがあると考えられています。

 

膠原病 遺伝性疾患」で
ご紹介したように、膠原病の

 

原因になっていると思われる
要素はいくつかありますが、

 

膠原病は遺伝性疾患ではない
ということが分かっています。

 

実際、膠原病の研究の中で、
膠原病の原因遺伝子は確かに
複数発見されています。

 

しかしこれらの遺伝子だけで
膠原病が発症するという説明は
できないというのが現状です。

 

遺伝子と病気の関係

 

私たち人間は多くの遺伝子を持っています。

 

この遺伝子により、見た目や
性格といった個性の他に、

 

病気の発症しやすさというものが
規定されているのです。

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疾患には遺伝しやすい疾患と
そうではないものとがあります。

 

遺伝しやすい疾患とは、
単一遺伝子に起因する疾患で、

 

血友病や筋緊張性ジストロフィーなど、
原因となる遺伝子をもっていると
その疾患を発症してしまうものです。

 

また、原因遺伝子が複数あり、
そのうちのいくつかを持ち、

 

さらに環境的な要素が加わることで
発症する、多因子遺伝疾患もあります。

 

糖尿病や高血圧、リウマチや
膠原病がこれに当てはまります。

 

一方で多因子遺伝疾患というのもあります。

 

膠原病と遺伝

 

糖尿病や高血圧は遺伝的要素が
強いことが分かっています。

 

しかし、対して膠原病はそれほど
遺伝的要素が強くないと考えられています。

 

それは、膠原病の発症は
女性が多く、性差がみられるからです。

 

また、膠原病の発症には、
環境的な要素も大きいと考えられます。

 

長時間の紫外線による発症や、
ウイルスや細菌などの感染症

 

薬物の使用や外傷、妊娠や出産などが
膠原病の発症に関係すると考えられています。

 

また、こうした環境的な要素が、
高血圧や糖尿病といった
生活習慣が起因となる場合と異なり、

 

家族性発症につながらないので、
遺伝性は低いとも考えられています。

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