膠原病で皮膚筋炎の寿命とは?

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ここでは、「膠原病で皮膚筋炎の寿命」
についてお話します。

 

膠原病は、1つの病気ではありません。

 

免疫に異常を伴う疾患の総称なのです。

 

原因不明で難病とされる疾患のため、
診断された時にはどの位

 

生きられるのかと考えるの
ではないでしょうか?

 

そこで今回は、膠原病の中でも
皮膚筋炎の寿命について紹介します。

 

皮膚筋炎とは

 

皮膚筋炎、多発性筋炎は、
筋肉の炎症によって

 

・筋肉に力が入りにくい
・疲れやすくなる
・痛む

 

などの症状が出る病気です。

 

また、皮膚筋炎は

 

・手指の関節背側の表面が
 カサカサとして盛り上がった
 紅斑(ゴットロン丘疹)

 

・上眼瞼の腫れぼったい
 紅斑(ヘリオトロープ疹)

 

などの特徴的な皮膚症状が
ある場合をいいます。

 

ヘリオトロープとは紫色の
花の名ですが、日本人の

 

ヘリオトロープ疹が紫色
になることは殆どありません。

 

もちろん、皮膚筋炎でも
他の膠原病と同じく、

 

筋肉と皮膚の症状以外にも
様々な症状が現われます。

 

中でも関節痛は頻度が高く、
リウマチ性疾患に
含められることもあるのです。

 

その他、肺も症状をおこしやすい
臓器となっています。

 

皮膚筋炎の治療

 

治療は、薬物療法が中心となります。

 

薬物は主に、
膠原病 sle 寿命

 

でもお話したように、
副腎皮質ステロイド薬
(ステロイド)が使用されます。

 

筋炎に対しては一般に、
高用量ステロイド療法が
2〜4週間程度行われます。

 

そして筋力や検査所見をみて
有効な場合には減量し、

 

数ヶ月かけて維持量にまで
減量していく方法が典型的です。

 

これにより、皮膚所見も
同時に良くなります。

 

重症例には、メチルプレドニゾロン
0.5ないし1mgの点滴静注を

 

3日間行うステロイドパルス療法を
行うこともあります。

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ただし、患者さんによって
最良の治療法は異なるので、

 

主治医の指示通りに
規則正しく服用することが大切です。

 

回復が始まってからは、
リハビリも必要となります。

 

また、治療により筋炎が
治まってきたら、

 

・疲れない程度の運動

 

・バランスのとれた食事

 

・副作用にとる食欲亢進に
 任せることは避ける

 

・日光などの紫外線に
 当たる事を最小限にする

 

など日常生活でも
注意していくことが重要となります。

 

皮膚筋炎の寿命

 

ステロイド療法を行うことで、
9割以上の症例で効果を示し、
大多数が日常生活に復帰しています。

 

ただし、4割の症例で
免疫抑制剤も併用されています。

 

そのため、皮膚筋炎の寿命は
一般の人と変わらないことが多いのです。

 

しかし、間質性肺炎や悪性腫瘍の
合併があった場合は、寿命が
短くなってしまうことがあります。

 

特に急速進行性間質性肺炎の場合は、
ステロイド治療と積極的な

 

免疫抑制約併用が、救命できる
可能性の唯一の治療法と
考えられています。

 

なお、高齢者を中心に
炎症沈静化後も筋力低下が
残る場合が多くあります。

 

この場合は、筋再生を高める
治療が必要となりますが、

 

今のところはリハビリしか
方法は見つかっていません。

 

このように、皮膚筋炎は
ステロイド療法によって
寿命は長くいられるのです。

 

ただし、間質性肺炎や
悪性腫瘍などの合併症が
無い場合に限ります。

 

これらの合併症を伴う場合は、
予後も悪くなることが多いのです。

 

きちんと治療を受け、
できるだけ長く元気に生きていける
ように努力していきましょうね。

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