膠原病で顔が赤い時とは?

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ここでは、「膠原病で顔が赤い時」
についてお話します。

 

何かの機会でつい顔が赤くなってしまう、
そんな経験は多くの人がするものですが、

 

人の顔が赤くなる理由は
大きく分けて二つあります。

 

一つは個人が持つ体質です。

 

そしてもう一つは病気が理由になります。

 

ちょっとした運動をしたり、
緊張しすぎや感情の高ぶりがあったり、
冬の暖房で身体がポカポカしすぎたり、

 

といったような状況で
顔が赤くなるのは体質からきています。

 

このような体質の人は
色白の場合が多くなっています。

 

しかし、はっきりした原因が
ないのに顔が赤くなる場合、
病気の可能性があるのです。

 

膠原病 疑い 症状

 

でご紹介したように
初期症状で顔を中心にした

 

皮膚に紅斑や紫斑が
出ることがあります。

 

膠原病で顔にあらわれる
症状についてご紹介します。

 

全身性エリテマトーデスの紅斑

 

膠原病は本来ならば外界からの
異物に対して自分を守るための
免疫機能の異常により、

 

自分の身体の組織を異物と
判断して攻撃してしまう

 

自己抗体ができる、
自己免疫疾患です。

 

そして膠原病のひとつ、
全身性エリテマトーデス(SLE)は

 

細胞の核酸など核内分子に
対して自己抗体が作られてしまうため、

 

全身の様々な臓器に
障害が起きてしまう病気です。

 

このように全身性エリテマトーデス
では全身にさまざまな症状が
あらわれるため、

 

他の病気と区別しづらく、
診断を下しにくい
という難点があります。

 

しかし、全身性エリテマトーデス
の診断の決め手となる症状が
ひとつあります。

 

それが、顔にあらわれる

 

「蝶形紅斑(バタフライ・ラッシュ )」

 

と呼ばれる、
赤い蝶型の湿疹です。

 

この蝶形紅斑は全身性エリテマトーデス
に特異的な発疹で、

 

これがあることで他の検査を
せずとも診断がつくといわれています。

 

全身性エリテマトーデスで
あらわれる蝶形紅斑は、

 

鼻の根元から頬にかけて、
まるで羽根を広げた蝶のような形に

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赤い発疹があらわれるため、
この名前がついています。

 

膚筋炎

 

筋炎とは、筋肉に原因不明の
炎症があらわれ、
それに伴い筋力が低下して

 

力が入らなくなったり、
筋肉痛の症状が
あらわれたりする病気です。

 

筋炎もまた膠原病のひとつで、
免疫機能の異常により

 

自己抗体が生じて、
自分自身を攻撃してしまう、
自己免疫疾患だと考えられています。

 

この筋炎の中でも、
特徴的な皮膚症状を伴う
場合を皮膚筋炎と呼び、

 

皮膚症状を伴わない場合には
多発性筋炎と呼ばれます。

 

皮膚筋炎で特徴的な皮膚症状が

 

「ヘリオトロープ疹」

 

といわれている
まぶたにできる腫れぼったい
紫色の皮疹です。

 

ヘリオトロープは紫色の花が咲く、
ムラサキ科キダチルリソウ属の
ハーブの名前です。

 

日本ではキダチルリソウと
呼ばれています。

 

ヘリオトロープ疹は日本人では
紫色というよりは
褐色に近い色になります。

 

全身性エリテマトーデスも、
皮膚筋炎も、女性患者の
割合が多くなっています。

 

女性にとって顔に出る赤や
紫といった目立つ皮疹は
気になるものです。

 

しかし、こうした症状から
病気であると診断がつく場合もあり、

 

また発症後の症状悪化の
サインの場合となることもあり、

 

これにより早期の治療に
つながることもあります。

 

膠原病の診断には、自己抗体の
検査がとても重要ですが、

 

このように皮膚症状も
特異的なものがあり、
診断につながることがあります。

 

膠原病かもしれないと思われる
皮疹が顔に現れた場合には、

 

膠原病の診療をしている
皮膚科を受診することをおすすめします。

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