膠原病の症状で腰痛の時とは?

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ここでは、「膠原病の症状で腰痛の時」
についてお話します。

 

膠原病は複数の自己免疫疾患の総称です。

 

ウイルスや細菌といった
外界からの敵となる異物に対して、

 

自分の身体を守るための免疫機能に
異常が発生する疾患を
自己免疫疾患と言います。

 

この膠原病のひとつで、
自己免疫機能の異常によって
腰痛が引き起こされる場合があります。

 

それが、リウマチ性多発筋痛症です。

 

膠原病は手足などの関節や筋肉に
こわばりがでることが多いのですが、

 

リウマチ性多発筋痛症では、
酷い腰痛が症状として現れます。

 

リウマチ性多発筋痛症とは

 

リウマチ、という言葉が使われているため、
関節リウマチと混同されがちですが、
関節リウマチとは全く異なる疾患です。

 

関節リウマチでは、手指や手首、
肘や膝といった関節および筋肉が
こわばるのが特徴になりますが、

 

リウマチ性多発筋痛症では、
こういった関節症状が起こる

 

場所が大きな関節が中心となり、
手指にはほとんど見られません。

 

膠原病のひとつであり、
自己免疫機能の異常と関連が
あることは分かっていますが、

 

はっきりとした原因は
まだ解明されていません。

 

リウマチ性多発筋痛症は
50歳以上の中高年に多く見られ、

 

発症年齢の平均が65歳位とされており、
男性より女性の比率がやや高くなっています。

 

リウマチ性多発筋痛症の症状

 

ある日突然腰痛が酷くなり、
寝返りが打てなくなったというような、
急性の発症例が多くみられます。

 

関節リウマチと違って大きい関節や
筋肉にこわばりが起き、強い痛みを
感じることがあります。

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大きい関節というのは腰も含まれており、
他にも首から肩にかけてのこわばりが
起こることも多くみられます。

 

腰痛だけではなく、腰全体がこわばって、
身体を動かしにくくなり、

 

時には起き上がることが
困難になる場合もあります。

 

腰以外にも肩や首、お尻や太ももなど
筋肉部分にも痛みやこわばりが
あらわれることがあります。

 

関節や筋肉だけではなく、
全身にも症状があらわれます。

 

全身の症状としては、微熱やだるさ、
食欲不振、急激な
体重の減少などがあります。

 

身体のこわばりは夜や明け方に
強く出ることが多く、
痛みは左右対称にあらわれます。

 

発症年齢と肩の痛みから、
五十肩と診断されてしまうこともあり、
注意が必要です。

 

ひどいこわばりなど他の症状が
ある場合には受診の際に
相談しましょう。

 

リウマチ性多発筋痛症の診断

 

リウマチ性多発筋痛症の診断には、
決め手となる検査が少ないため、

 

年齢と症状から、ほかの病気を
排除しながら総合的に診断されます。

 

50歳以上、関節や筋肉の
こわばりと痛み、発熱やだるさ
などの全身症状、

 

といったリウマチ性多発筋痛症の
特徴が診断の参考とされています。

 

筋肉や関節の痛みが生じていても、
筋力低下や関節炎がほとんどみられないのも、
リウマチ性多発筋痛症の特徴です。

 

また、血液検査で白血球や血小板の
増加の有無や、C反応性たんぱくの上昇や、

 

血沈亢進といった、
炎症反応を調べることになります。

 

リウマチ性多発筋痛症では、
貧血を合併する場合が多いのも特徴です。

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