膠原病で皮膚にかゆみがある時とは?

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ここでは、「膠原病で皮膚にかゆみがある時」についてお話します。

 

膠原病は、全身で炎症が起こる疾患です。

 

さまざまな疾患の総称を指し、
症状が全身に現われるのが特徴的です。

 

この膠原病の症状の中に、
皮膚のかゆみというものがあります。

 

皮膚がかゆいと、だれもが皮膚科
を受診するのではないでしょうか。

 

まさか、その皮膚症状が
膠原病のものだとは考えないはずです。

 

そのため、皮膚科での適切な診断が
重要となってくる上に、その診断を
きちんと受け止めて検査を受ける必要があるのです。

 

そこで今回は、膠原病の症状のうち、
皮膚のかゆみを感じる場合は
どのようなものがあるかを紹介します。

 

ゴットロン丘疹

 

手指の第二関節や、手指の付け根の
関節の手の甲側にできるものです。

 

表面がカサカサしていて、
盛り上がりを伴う紅色の皮疹です。

 

さらに、手指以外にも、肘・膝・足首などの
関節の伸側面に生じた紅斑を含めて広く

 

「ゴットロン徴候」

 

と呼びます。

 

他にも、首から胸にかけて紅斑が出る場合は
「V徴候」、肩から上背部にかけて紅斑が出る場合は
「ショール徴候」と呼ばれます。

 

これらの皮疹は、かゆみを伴うことが多く、
初めはかゆみだけで始まることもあります。

 

皮膚筋炎

 

膠原病の疾患の1つである皮膚筋炎は、
ゴットロン丘疹(ゴットロン徴候)や、
ヘリオトロープ疹といった特徴的な皮膚症状が現われます。

 

皮膚症状以外では、まず関節症状があります。

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関節が痛んだり、腫れたりする
症状が現われるのです。

 

しかし、関節リウマチと違って腫れが長期間続いたり、
関節が壊れてしまったりすることはほとんどありません。

 

また、寒くなるとレイノー症状もよく現われますが、
強皮症と違って、尖端に潰瘍が
できることはほとんどありません。

 

その他症状としては、
倦怠感・疲労感・食欲不振などがあげられます。

 

その他の皮膚症状

 

皮膚筋炎では、かゆみを伴うゴロットロン丘疹の他にも
様々な皮膚症状がみられることが特徴的です。

 

・紅斑
・紫斑
・水疱

 

・潰瘍
・脂肪織炎
・石灰沈着

 

・網状皮斑
・多形皮膚萎縮(ポイキロデルマ)

 

などがみられることがあります。

 

かゆみによってひっかいてしまうと、
線状の紅斑、掻把痕がみられて、

 

鞭打ち様皮膚炎と呼ばれる
ものとなってしまうことがあります。

 

また、このような皮疹は、椎茸皮膚炎や
ブレオマイシンの薬疹でもみられることがあります。

 

このように、皮膚のかゆみを感じる
膠原病の疾患があるのです。

 

皮疹が出るより先にかゆみを感じることもあります。

 

もしかゆみを感じた場合は、その後、紅斑や
皮疹が現われないかを確認するようにしましょうね!

 

そして万が一症状が出た場合は、
速やかに専門医を受診するようにしましょう。

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