膠原病とは特定疾患なの?

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ここでは、「膠原病とは特定疾患なのか」
についてお話します。

 

膠原病は、原因不明の
免疫異常が起こる疾患の総称です。

 

未だに根治治療法が確立されておらず、
難病とされる病気です。

 

そんな膠原病は、国の定める
特定疾患となるのでしょうか?

 

そこで今回は、膠原病とは
特定疾患なのかどうかについて紹介します。

 

特定疾患とは

 

特定疾患とは、原因不明で症例数が少なく、
治療困難な疾患に対して、
厚生労働省が定めたものです。

 

この特定疾患と認定された疾患は、
公費による医療費の給付を

 

受けることができるものが
56疾患あります。

 

膠原病の疾患の中での特定疾患と
認定されている疾患は、

 

・全身性エリテマトーデス
・強皮症(全身性硬化症)

 

・多発性筋炎
・皮膚筋炎

 

・悪性関節リウマチ
・結節性多発動脈α炎

 

・ウェゲナー肉芽腫症
・ビュルガー症

 

・高安動脈炎(大動脈炎症候群)
・サルコイドーシス

 

・混合性結合組織病
・ベーチェット病

 

となります。

 

この他に、シェーグレン症候群と
強直性脊椎炎は厚生労働省の

 

難病には指定されていませんが、
一部都道府県では公費助成の対象となっています。

 

特定疾患のメリット・デメリット

 

特定疾患のメリットとしては、

 

・治療費の自己負担が一部軽減される
・薬代が院外処方の場合無料になる

 

という点です。

 

膠原病の場合は、検査や治療が
長期にわたることが多いです。

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そのため、患者の医療費の
自己負担が軽減されることは、
大きなメリットとなるのです。

 

一方でデメリットとしては、

 

・所得制限される(高所得者には適用されない)
・生命保険などに加入することが難しくなる
・年に一度、更新の手続きをしなければいけない

 

という点です。

 

また、特定疾患と認定されて以降の
医療費は助成されますが、

 

診断前の認定されていない期間は
助成の対象外となるので注意が必要です。

 

小児慢性特定疾患

 

膠原病の特定疾患の中には、
小児のものもあります。

 

小児慢性特定疾患とは、
厚生労働省が定めたもので、
対象となる疾患が11疾患あります。

 

その中に膠原病も含まれているのです。

 

病気が慢性化し、治療が長期にわたるため、
医療費が高額となり
自己負担も大きくなります。

 

そのため、国が自己負担の
一部を補助するというものです。

 

対象は18歳未満の児童です。

 

ただし、18歳になった時点で
小児慢性特定疾患を利用していて、

 

引き続き治療が必要である場合のみ
20歳まで延長されます。

 

このように、膠原病の疾患の中でも多くが、
厚生労働省の定める特定疾患となっているのです。

 

特定疾患とは、難病です。

 

もし診断を受けた場合は、
速やかに認定申請を行い、

 

できるだけ医療費の負担を
減らせるようにしましょうね。

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