膠原病は妊娠しにくいの?

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ここでは、「膠原病は妊娠しにくいのか」
についてお話します。

 

膠原病は男性よりも女性、
しかも妊娠可能年齢の女性の
比率が多い病気です。

 

まだ発病の原因や未解明で、
長期にわたる治療が必要となる
膠原病という持病がある場合、

 

女性にとってその中での
結婚そして妊娠・出産について
不安になるのは当然のことです。

 

膠原病になると
妊娠しにくいのではないか、

 

膠原病の治療に使われる薬が
妊娠に影響するのではないか、

 

と不安になりますよね?

 

そこで、ステロイドと妊娠の
関係性についてご紹介します。

 

ステロイドと妊娠の関係性

 

一般的に膠原病の治療で使われている
ステロイド剤について、
誤解されている場合があります。

 

ステロイドを服用していると
妊娠しにくいとか、

 

ステロイド剤は少量でも
胎児に影響するというのは誤解です。

 

身体の中で日々分泌されている、
男性ホルモンも女性ホルモンも、
同じステロイドホルモンです。

 

ですから、

 

「ステロイドを使うと不妊になる」

 

というのは誤解です。

 

また、ステロイドの中には
デキサメサゾン、ベタメサゾン
などのように、

 

胎盤を通過して胎児に影響を
与える可能性があるものもあります。

 

しかし、妊娠を希望する女性には
そのようなステロイドは使われません。

 

膠原病の治療で使用される
ステロイドの中でもプレドニンの場合は、

 

胎盤を通過することはありませんし、
症状を維持するための

 

少量のプレドニンであれば
胎児には影響しないと考えられています。

 

かつては膠原病にかかっていると、
妊娠・出産は望めないと
考えられていた時代もありました。

 

しかし現在では、病状が落ち着いた
寛解と呼ばれる状態で、

 

使用している薬が胎児にとって
影響がないものであれば、

 

妊娠および出産は可能である
と考えられています。

 

実際、多くの膠原病患者が
出産され、子供に恵まれています。

 

膠原病だからと言って
妊娠しにくいということはないのです。

 

しかしながら、持病があるということは、
少なからず妊娠・出産の際の
リスクも考える必要があります。

 

妊娠するということは、
女性の身体に大きな変化をもたらします。

 

膠原病の患者においては、
寛解という病状が落ち着いた
状態がベストであり、

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妊娠によってその状態が
崩れる可能性もあるのです。

 

また、妊娠が継続して、
胎児が成長するにしたがって、

 

妊娠期間中には妊娠による
体への影響も変化します。

 

中には免疫機能や内蔵の機能にも
大きな影響がある場合も考えられます。

 

膠原病の女性にとっては、
こうした影響や体の変化に

 

耐えられるかどうかが
妊娠・出産の経過に
大きく関わってきます。

 

ですから、膠原病の女性が
妊娠および出産を計画するためには、
いくつかの条件を満たす必要があります。

 

膠原病の女性が妊娠
出産の計画をたてられる条件

 

膠原病の状態が半年以上落ち着いており、
それが良い状態であることが
第一条件になります。

 

もしも膠原病の状態が悪く、
症状が強く出ている場合には、
妊娠高血圧症や妊娠糖尿病の

 

リスクが高くなり、胎児への影響や
流産へつながる危険性もあります。

 

症状が落ち着いている場合には
治療薬の量も少なく
維持できているはずです。

 

ステロイド剤や免疫抑制剤、
リウマチ薬は大量に使用している

 

場合には、胎児への悪影響が
考えられるため、

 

まず症状が落ち着いて薬の維持量が少なく
保たれていることも必要条件となります。

 

膠原病での合併症があると、
妊娠計画をたてることは難しくなります。

 

信金障害や腎機能の低下がある場合、
妊娠の継続にリスクが生じます。

 

また、膠原病の症状として、
関節の炎症や痛みがあります。

 

こうした症状が酷く、股関節の機能が
自然分娩には十分ではない場合もあります。

 

また、妊娠・出産・育児には
関節への負担が大きくなりますので、

 

関節機能の状態をしっかり
確認することも必要です。

 

膠原病で妊娠しにくくなる
ということはありませんが、

 

膠原病の持病がある場合の妊娠には、
症状の悪化や胎児への影響も

 

考えたうえでの、
事前の準備が必要となります。

 

主治医としっかり相談したうえで、
妊娠計画をたてることをおすすめします。

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