膠原病と診断されるまでの期間とは?

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ここでは、「膠原病と診断されるまでの期間」についてお話します。

 

関節痛などの症状が現われて膠原病を疑った場合、
病院で検査を行うのではないでしょうか。

 

膠原病の診断は、数回の受診で分かるものなのか、
徐々に悪化してやっと判るものなのか、
気になるところですよね。

 

膠原病は

 

「早期発見・早期治療」

 

が大切とされています。

 

すぐに診断されれば、
それだけ早く治療に入ることができます。

 

そこで今回は、膠原病と診断されるまでの
期間について紹介します。

 

すぐに診断される場合

 

膠原病は、様々な疾患の総称です。

 

診断は、同じ病気であっても
そのタイプや症状によって大きく違ってくるのです。

 

すぐに診断される場合は、

 

・きちんとした検査データが出ている
・症状が教科書通りのもの
・膠原病について専門に勉強・診療している確かな専門医師

 

などの条件が当てはまる場合です。

 

例えば、両頬に蝶形紅斑がはっきりと出ている場合には、
それだけでも全身性エステマトーデスと分かるといわれています。

 

診断がつくまでに時間がかかる場合

 

逆に、診断がつくまでに時間のかかる場合もあります。
それは、

 

・検査データに現われにくい症状
・見た目に分かりにくい症状
・症状が典型的でない場合

 

などといった場合は、診断が
なかなかつかないことが多々あります。

 

膠原病と診断されるまでの過程

 

膠原病の疑いがある場合には、まず

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・血液検査…赤血球・白血球・血小板の数・CRP
 という炎症反応の強さを示すC反応性淡白の数を調べる。

 

・尿検査…尿蛋白・糖分・潜血などの異常がないか調べる。

 

・抗核抗体検査…自己免疫の1つである抗核抗体の有無を調べる。

 

・リウマトイド因子検査…自己抗体の1つである
 リウマトイド因子の有無を調べる。

 

・X線検査(レントゲン)…複数の臓器に炎症が起きていないか調べる。

 

・超音波検査…腎臓などの腹部臓器を調べる。

 

・生検…患部の一部を採取してその細胞の状態を顕微鏡で調べる。

 

の検査をします。

 

これらの検査結果を総合的に判断して、
医師が膠原病であるかどうかを診断します。

 

しかし、厚生労働省が定めている
基準に達していない場合、
膠原病という診断は下せません。

 

この基準値は、過去に膠原病であった人の
数値から出されたものです。

 

病気というものは症状が人それぞれ違うものなので、
基準にみたなくても、ほぼ間違いなく
膠原病という時もあります。

 

その場合は、

 

「膠原病の疑い」

 

という診断が出ます。

 

膠原病 血液検査 日数
でもお話しましたが、このように、

 

膠原病の診断がでるまでの期間は、
症状や検査数値によって人それぞれなのです。

 

検査をしたからすぐに診断が出るとは限りません。

 

あまり焦らずに、
しっかりと検査を行うようにしてくださいね!

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