膠原病でステロイドの量とは?

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ここでは、「膠原病でステロイドの量」
についてお話します。

 

膠原病はひとつの病気の名前ではなく、
関節リウマチや
全身性エリテマトーデス(SLE)、

 

強皮症や血管炎などといった、
症状に共通点を持つ病気が

 

ひとつのグループとして、
膠原病と総称されています。

 

ですから、膠原病の治療は
それぞれの病気や状態によって
使う薬や治療方針も異なっています。

 

しかし、膠原病では症状が
共通しているため、

 

ほとんどの膠原病で欠かせない薬
というものもあります。

 

それがステロイド剤です。

 

膠原病ははっきりとした
原因がまだ解明されてはいませんが、

 

自己免疫機能の異常や体内での
様々な炎症が膠原病の進行に
大きく関わると考えられています。

 

ステロイド剤は炎症や自己免疫の
抑制に効果が期待できる薬です。

 

そのため、膠原病の治療に
役立つと考えられています。

 

ステロイド剤とは

 

ステロイドとは、両方の
腎臓の上部にある副腎の外側部分、

 

副腎皮質と呼ばれる部分で
作られるホルモンです。

 

そのため、副腎皮質ホルモン
とも呼ばれています。

 

体内で作られるホルモンですから、
常に作られており、外から受ける

 

ストレスに適切に対処できる
ように身体を調節してくれる、
重要な役割を果たしています。

 

この副腎皮質ホルモンの中の、
糖質コルチコイドという成分を

 

化学合成されたものが
ステロイド剤です。

 

膠原病のステロイド治療

 

膠原病と総称される病気の
ほとんどでステロイド剤が
治療に使われます。

 

共通の症状である、免疫の
異常や炎症を抑制してくれるので、
対処療法として使われています。

 

ステロイド剤は異常な
免疫反応を抑制してくれる反面、
正常な免疫反応も抑えてしまいます。

 

つまり、ステロイド剤は副作用が多く、
感染に対する抵抗力の低下など、
その扱いには注意が必要な薬です。

 

また、膠原病は共通症状を
持つ病気の総称であり、

 

それぞれの病気やその状態、
重症度や障害など色々な条件によって、
使用されるステロイドや量も異なります。

 

膠原病では、初期の
ステロイド治療により、

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病気が進行する力を
抑え込むことができます。

 

ステロイド剤は最初に
十分な量をしっかり服用し、

 

病気の状態が改善されるとともに、
徐々に量を減らしていくのが
一般的です。

 

少し状態が良くなったから、
といって自分で量を
減らすのではなく、

 

医師と相談をしながら、
ステロイドの必要性と状態を

 

把握して、治療方針を
決めることをおすすめします。

 

膠原病治療における
ステロイドの副作用と注意点

 

ステロイドには多くの
副作用がありますので、
服用している際には注意が必要です。

 

膠原病の治療時にみられる
ステロイドの副作用として、

 

感染症誘発や糖尿病の誘発、
消化性潰瘍や骨粗しょう症

 

などがあります。

 

他にも精神症状(ステロイド精神病)や
筋力低下(ステロイド筋症)

 

といったような症状や、高血圧、
白内障や緑内障

 

などにも注意する必要があります。

 

また、女性にとって
気になる副作用として、
中等量以上のステロイド薬を

 

用いた際の満月様顔貌
(ムーンフェイス)
があります。

 

顔がむくんだように見え、
とても気になってしまう状態ですが、

 

むしろ満月様顔貌が現れないと
ステロイドの効果も
出にくいことが多いのです。

 

治療後の減量で元の容姿に
戻ることが出来ますので
しっかり治療しましょう。

 

このような副作用が
あらわれた場合でも、
ステロイドを自己判断で

 

減量したり服用を
中止したりしてはいけません。

 

それまでのステロイド治療による
効果が副作用となっている
場合もあるのです。

 

まずは医師と相談をして、
その副作用に対しての
対処を行うようにしましょう。

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